腰痛専門家に聞くQ&A

2023年03月31日

ギックリ腰は安静にした方が良いのか？

ギックリ腰は痛みが強いのでついつい横になって休んでしまう事が多い様ですが、出来るだけ安静にしない方が早く良くなると言われます。勿論、痛くて全く動けないと言う状況でしたら、無理に動く必要はありません。お体の状態に合わせた行動を取ることが最適ではあると言えます。では「なぜ安静にしたら回復が遅れるのか❓」それは、ギックリ腰になる要因の一つとして疲労を溜め込んでいたり腸腰筋が固くなり血行不良を起こす事でちょっとした動作でギックリ腰を起します。そのまま安静にしていると痛めた筋肉に血流が通いにくく回復が遅れると考えられます。なので安静が悪いというわけではありませんが、体の状態・痛みに合わせて、いつもより軽い家事を少しずつやってみたり負荷の少ない仕事から始めてみたり（長時間同じ姿勢で長く座る、又は寝る！重い物を持ち上げる事は避ける！）と言った事を心掛けるだけで、改善の近道になりそうです。結果的に早く良くなり動けない程の激痛である場合を除き、安静にしている事は症状を長引かせる事に繋がると考えられます。

ギックリ腰になってしまいましたがお風呂に入っても良いでしょうか？

「湯治」と言う言葉があるように、お風呂に入る事は様々な身体の不調を改善してくれます。ギックリ腰には様々な原因があり、一概にお風呂が良いとも悪いとも言えませんが温かいお湯（38～42度）にゆっくり10分以上浸かる事でいくらか痛みが楽になる方が多い様に思います。循環の改善、浮力による腰の負担が減る事、リラックス効果っで自律神経が整う事などが、その理由として考えられますが、稀にお風呂に入る事で痛みが強くなる方は入浴を避けましょう。

ギックリ腰になった時、コルセットは着けた方が良いのか？

確かにギックリ腰になった際は、コルセットを着けた方が楽に動けると言う人は多い様に感じます。ギックリ腰の早期回復のためには出来る限り普段通りの生活を心掛ける事が重要ですので、コルセットで楽になり普段通りの生活が行えるのであれば良いと思います。「コルセットを着ける事で筋力の低下に繋がるのでは？」と言う考えもありますが、確かに長い目で見るとその様な（筋力低下・筋力のバランス等）二次的弊害を招く事も考えられますが、コルセットを着けないで無理に我慢して痛みを長引かせたり活動性が下がったりする事を思えば痛みがきつい間は活用するのもありだと思います。コルセットに頼らなくても済むのであればそれに越したことはありませんが、痛みと向き合いながら外せる方向で進めていきましょう。

ギックリ腰になった時、体操やストレッチ運動を行っても良いのか？

この質問は多く寄せられますが、結論から言うと発症して間もない腰痛に対しては、「ストレッチや体操をした場合/しなかった場合」あまり差が無いと言われています。動けるのであれば、通常の生活を送る中で体操やストレッチをした時、気持ちが良い！楽になる！と言った場合にはそれなりの注意をはらってして頂いても構いませんが、余計に痛みが強くなる場合には控えて頂き、症状が落ち着いた頃から段階的に行うのは効果があると言われています。

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